【徹底分析】インフルエンサーを起用した時の広告の効果と費用対効果

インフルエンサーマーケティングがたくさんの企業で取り組まれている中、そのインフルエンサーマーケティングの費用対効果がどのくらいのものになるのか、知りたいけど実際に効果を費用対効果の調べ方がわからない方は多いのではないでしょうか。
事実として、「インフルエンサーマーケティング」は従来のマスマーケティングまどの手法と比較しても、費用対効果は高いという事ができます。
その費用対効果が高いと言える理由は、複数ありますが、
- ユーザーがインフルエンサーが勧める商品やブランドを信頼する動きが見られるようになった
- ネットの広告を見たくないユーザーが約半数以上、また広告を意図的に非表示にしているユーザーが増加している
上記が費用対効果の高いと言える大きな理由と挙げられています。
今回の記事では、なぜインフルエンサーを起用した場合は、これまで主流であったマスマーケティングなど他の手法と比較して費用対効果が高いのか、について実際の調査結果を交えながら、詳しく分析していきたいと思います。
もくじ
これまでのマーケティング手法に比べ、インフルエンサーメーケティングの費用対効果が高い理由
インフルエンサーを起用した広告(インフルエンサーマーケティング)の方がこれまでの広告に比べ、費用対効果が大きいと言われている理由は主に5つあります。
それぞれの理由を説明していきます。
《インフルエンサーが発信している「共感できるコンテンツ」が、ユーザーの購買意欲を刺激させる》
企業のPRや宣伝などにインフルエンサーを起用するメリットは、認知度の拡大に限った事ではありません。
認知度拡大に加えて、インフルエンサーのもたらす影響力は実際の購買に繋がりやすいというメリットもあります。
トレンダーズによる10代〜40代の女性を対象にしたSNS利用調査によると、SNSで見た商品を欲しいと思うタイミングは「内容に共感した投稿」を見たときが一番多い結果となっております。
参考元:トレンダーズ|女性のSNS利用と消費行動に関する調査
インフルエンサーが発信している投稿の多くが、「フォロワーの共感」を生まれ、投稿のシェアへと繋がります。
ユーザーへの共感を生むためには、より個人が分かるような等身大の情報を発信していく必要があります。
たとえば、1つの商品を個人(インフルエンサー)と企業がそれぞれPR投稿をする場合では、消費者やユーザーに与える印象や影響力が全く異なるはずです。
企業からのPR投稿の場合は、広告臭が強く見えがちですが、個人(インフルエンサー)の場合では、日常的な情報発信の1つの投稿として商品のPRを織り交ぜているので、それほど消費者やユーザーにPR投稿に対して不快な印象を与えづらくすることができます。
またインフルエンサー関してはそのインフルエンサーを支持している元々のフォロワー・ファンをたくさん抱えているため、そのインフルエンサーのオススメしている商品であれば、実際の購買活動に繋げられる確率が高くなるという大きなメリットがあります。
《インフルエンサーの持っているクリエイティブ力が、商品やサービス内容を魅力的にPR広告を作り上げることができる》
インフルエンサーは、自身のフォロワーやファンがが求めている、フォロワーやファンがが喜ぶコンテンツや投稿内容を自分自身で知っています。
例をあげると、ビデオブロガーとして人気なCasey Neistat(ケイシー・ナイスタット)は、日常の出来事を動画コンテンツ(YouTube)をメインでで発信しています。
オシャレな雰囲気の動画や優雅でラグジュアリーなライフスタイルは、常にたくさんの反響を呼んでおり、一躍ビデオブロガーとして知名度の高い存在になっています。
ただ単純に日常を動画で記録しているだけの配信では、ケイシー・ナイスタットさんの様に有名になることはありません。
彼が撮影しているアングルや編集やカットによって、動画が 『作品』 へと仕上がっており、たくさんの視聴者の心を掴むことがで出来ています。
このように、インフルエンサーはフォロワーやファンに対して常にどのように見られているのか、またどのように見せたいのかを常に追求しています。そのため、1つ1つの投稿する写真や動画に対して時間をかけてこだわり抜き、SNS(ソーシャルメディア)を通じて情報を発信します。
インフルエンサーマーケティングにおいて、インフルエンサーの持っているクリエイティブ力で自社商品やサービス内容をたくさんのSNSユーザーに発信できることは非常に大きなメリットと言うことができます。
《広告を意図的に非表示にする人が増えており広告を見たくないユーザーが約半数以上になっている》
これまでは、広告といえばいかにユーザーの目を引き広告クリックをされるかどうかが重要視されていました。そのため、各社こぞって広告をクリックさせようと過敏な広告が目立っているコンテンツや派手なクリエィティブで作成したバナー広告などが多く広告として表示されていました。
しかしこのような過敏な広告がある中、最近では多くのネットを利用しているユーザーが、あからさまな広告や宣伝の訴求を不快と感じるようになってきています。
参考元|意外と不評な行動ターゲティング手法、7割が抵抗感/広告に対する意識調査
上記は、広告に対して不快感や不安感を感じたことがあるかどうかを調査したアンケート結果になります。このアンケート結果によって、非常にある、またはあると答えたユーザーが、約50%と半数以上にも及ぶことがわかりました。
近年では、ブラウザ上で表示される広告を意図的にブロックや非表示にできる設定や、広告を非表示にできる他のアプリなどを利用し、表示を制限しているユーザーもたくさんいるようです。
広告を非表示にできるアプリの認知率は34.9%に対し、そのうちの33.3%が利用中だということが分かりました。また、非表示にできるアプリは利用していないがサービスを認知しているユーザーのうち、46.6%がものユーザーが興味を持っているという調査結果(※1)となっています。
もしも、今後上記の調査結果のように意図的に広告をブロックしていくユーザーが増え続ければ、いくら広告に費用を費やしたとしても広告自体を表示されない様になれたり、本当に見て欲しいユーザーへ届かないということになり費用を費やしても思うような結果に繋がりにくくなってしまいます。
ユーザーの意図に反している過激なバナーやコンテンツなどでの訴求自体が、商品へのマイナスイメージまたはブランド自体のイメージ低下に繋がりかねません。
(※1)参考:スマホの「広告ブロック」アプリ、利用者の8割が「ストレス減った」
《テレビ広告や雑誌などのマスマーケティングとは異なり、ターゲットにしているジャンルや年代に効果的なアプローチが可能になる》
特定のユーザー層から大きな支持を得ているのが、「インフルエンサー」です。
そのため、これまで主流であったテレビ広告や雑誌などのマスマーケティングとは異なり、自社の狙っているターゲットのジャンルに対しての直接的にアプローチできるのが、インフルエンサーマーケティングの大きなメリットであると言うことが出来ます。
一例を挙げて解説していきます。
フランスのファッションブランド「クリスチャン・ディオール」の発売前の香水を、ファッション誌「ViVi」の公認インフルエンサーの一人である古川貴絵さんがインスタグラムに投稿してPRしています。
フォロワーは女性のフォロワーが圧倒的に多く、投稿の中のコメントにもある女性向けのファッションブランド「クリスチャン・ディオール」の狙っているターゲット層(年齢層)と、とても相性が良いことが分かります。
このようにどのような性別のフォロワーを持ち、どの年代からの支持されているのか、どのような訴求が可能なのか、を事前にインフルエンサーの分析をすることが大切になります。
また、インフルエンサーは全てのSNS(Instagram、Twitter、Facebook、YouTubeなど)において影響力を持っているとは限りません。Twitterのみで大きな影響力を持つアルファツイッタラーかもしれませんし、Instagramのみで大きな影響力を持つインスタグラマーかもしれません。
Instagramは写真などのビジュアルコンテンツ中心、Twitterはテキスト情報中心に対して、またYoutubeであれば動画コンテンツを投稿するサービスになります。
このように一口にインフルエンサーといってもSNSのメインのコンテンツによって得意不得意の領域がはっきりと分かれます。
インフルエンサーマーケティングをはじめたばかりの企業に多くありがちになりますが、「効果的なマーケティングができる」=「フォロワー数を軸としたインフルエンサーのキャスティング」、という考えは間違えているので注意しましょう。
またインフルエンサーのキャスティング方法は『【徹底解説】インフルエンサーの探し方とキャスティングする方法』の記事で詳しく記載していますので、ご一緒に参考にしてみて下さい。
【関連記事】【徹底解説】インフルエンサーの探し方とキャスティングする方法
《ユーザーがトレンドを調べる際の検索ツールは、Google、Yahoo!、Instagram、Twitterと、ほぼ数値は横ばい》
Webマーケティングを行うにおいて、「SEO対策」は非常に重要になります。
しかし、ここ最近ではユーザーが検索手段としてGoogleやYahoo!Japanのような検索エンジンではなくInstagramやTwitterのSNSを利用していることをご存知でしょうか?
これまでは、分からないことを調べることや自分の関心・興味があることを調べるために、Googleやyahoo!などの検索エンジンを利用するのが一般的でした。
ですが、時代やトレンドの移り変わっていて、またこの記事の上記で説明したような広告の訴求が強いコンテンツが多いことや偽の情報が多く信頼できる情報が少ないことから、流行りの服などトレンドを知りたい場合や今日の晩ご飯を検索する際には、InstagramやTwitterの検索機能を活用しているユーザーが増えてきています。
画像引用元:トレンダーズ|女性のSNS利用と消費行動に関する調査
上記の資料は、トレンダーズによる10代〜40代の女性を対象にしたSNS利用調査になります。
「知らないことを調べる際に何を活用していますか?」という調査結果に対して、従来通りにGoogleやyahoo!が多い一方で、「トレンドを調べる際、検索に利用しているものは?」という調査結果では、Google、Yahoo!、Instagram、Twitterと、数値はほぼ横ばいになっています。
これまでは、Webマーケティング行う上でSEOを考えると言えば、GoogleやYahoo!上でいかに検索の上位に自社のアカウントを表示させ存在感を出すかが大切なポイントでした。しかし、事実としてグルメやファッションなど、トレンドを知って欲しいのであれば、InstagramやTwitterを意識しなければならないという事実が調査結果からわかります。
しかし、実際にどのくらいの企業が、この事実を認識しており、自社の認知拡大や売り上げへと寄与できているのでしょうか。
自社のSNSアカウントがただ、自社の情報を発信するためだけのアカウントになってしまっていませんか。
SNSを活用した広告運用の実例とそれぞれの施策における費用対効果
【Instagram|インフルエンサーを起用した投稿は、トレンドに敏感な若者への幅広い認知向上を実現】
インスタグラムの最大の特徴は「写真や動画」を中心としたSNSであることになります。
トレンドに敏感な20代の若者の利用が圧倒的に多いInstagramで、ハッシュタグ(#)を利用した検索が活発に行われています。
またインスタグラムの投稿は画像中心で言語でのコミュニケーションをメインとしないため、言葉のわからない海外のユーザーとでも画像を通じて魅力を伝えたりすることができるので交流しやすいといった面もあります。
Instagramの活用方法として以下ものが挙げられます。
- インフルエンサーを利用したマーケティング戦略
- インスタグラム広告
- ハッシュタグ(#)キャンペーンの展開
など、の活用方法が想定することがきます。
【インスタグラム活用した事例|Adidas Neoのモデル公募のキャンペーンにセレーナ・ゴメス起用】
アディダスは、新しいラインである「Adidas Neo」のキャンペーンに米人気セレブ「セレーナ・ゴメス」を起用し、Adidas Neoのモデルを一般ユーザーから募集するキャンペーンを実施しましています。
上記のようにセレーナ・ゴメスが自身のInstagramアカウントに、Adidas Neoのアイテムにで全身コーディネートした画像が投稿されるとキャンペーンは一躍話題になりました。
これまでは、サービスの認知拡大やキャンペーンの実施のためには莫大な広告費を費やす必要がありました。
しかし、今回の例の様にインフルエンサーを起用し、クリエイティブな写真を投稿してもらうことでキャンペーンが話題になり、他のメディアへも広告を出稿することによってさらに多くのユーザーに認知してもらえるという流れが生まれるため、認知度向上で言えば費やした費用以上の認知向上の成果を上げることが可能になります。
このAdidas Neoキャンペーンへのエントリーは最終的に12,000件に到達し大成功のキャンペーンになりました。
インフルエンサーを起用して成功した事例は別記事は『インフルエンサーへの依頼方法と料金相場はどのくらい?【魅力的なPR成功事例】』の記事で成功事例について詳しく記載していますのでご一緒に参考にしてみて下さい。
【Twitter|インフルエンサーを起用した投稿はリツイートにによって、コスト以上の拡散効果が期待できる】
Twitterは実名がでなかったとしても手軽に利用できることから、多くは10~20代の若い世代に利用されています。
またお互いにフォローをしていなくても、興味を持ったアカウントにこちらからフォローすることでそのアカウントとのつながりを得られるので、拡散力にすぐれているSNSと言うことができます。
Twitterにおいてはで話題になる投稿はほとんどが「インフルエンサー」が関与しており、RT(リツイート)、シェア、#ハッシュタグを通じて瞬間的に拡散されていきます。
Twitterを活用できる方法としては主に以下のものが挙げられます。
- インフルエンサーを利用したマーケティング戦略
- Twitter広告
- #ハッシュタグキャンペーンの展開
など、の活用方法が想定することができます。
【Twitter活用した事例|歩乃華(ほのか)】
女子小中学生から高い支持を集ており、Twitter上で拡散力のある歩乃華(ほのか)を始球式に起用
【GRWM】黒髪!!!赤のメンヘラ風メイクでボルドー可愛い。好き。ハマっている【雑談メイク】https://t.co/3T65ZaVtc3 pic.twitter.com/jTArcY2f3q
— 歩乃華 (@honoka7000) December 6, 2019
出典元:@honoka7000
現在フォロワー数46万超えで小中学生女子に人気の女性インフルエンサー「歩乃華(ほのか)」さん。
2017年7月にオリックス・バッファローズが、始球式に起用したことでも有名になっています。
オリックスの担当者は
「有名なタレントさんを呼んで始球式をやるのもいいが、一過性の話題で終わってしまうし、球団発のアプローチでは難しい部分もある。SNSで発信力のある人のほうが圧倒的に拡散する」
と歩乃華(ほのか)さんの起用理由を説明しています。
野球というと男性のスポーツというイメージですが、若い女子世代へのアピール目的として、こうしたTwitterなどで有名なインフルエンサーも利用されるようになっています。
【Facebook|インフルエンサーの起用には不向きなSNS。的確にターゲットに広告を届けることができる】
Facebookで他のユーザーの投稿を見る為には、そのユーザーと友達にならなければ投稿の閲覧をすることが出来ません。
その点から言うとインフルエンサーを起用したマーケティングには不向きなSNSと言えます。
つまり、インフルエンサーとお互いにフォローしあっており繋がりがなければ思った以上の広告効果を実感できない可能性が十分にあります。ハッシュタグでセグメントができるようなTwitterやインスタグラムなどと比較するとあまりできません。
また、Facebookの友達に登録できる最大数は5,000人と上限もあるため、Facebookを通じて繋がれるその人数が1人が直接拡散んできる限界となります。
Facebookの活用方法としては以下のものが挙げられます。
- Facebook広告
- 企業のFacebookページ
など、の活用方法が想定することがきます。
インフルエンサーのもっている「影響力・拡散力」を発揮しづらいSNSではあるものの、Facebookに関しては年齢や性別、居住地等といったデモグラフィックデータの精度が高いので、意図している的確なターゲットに広告を届けることが可能になります。
またユーザー層としては30~40代のユーザー多いので、ファミリー世代や社会的に安定した収入層への訴求効果を見込むことができます。
【Facebookを活用した事例|新型モデルの車の認知度向上を目標にしたトヨタ自動車】
トヨタは新型モデルである「タンク」と「ルーミー」への認知・興味・関心を促す目的でFacebook広告を活用しています。
このFacebook広告の事例ではトヨタマーケティングジャパンプロモーション室の松崎圭祐氏 は、
広告運用の効率化が課題となっている中、Facebook広告では狙ったターゲットに正確にリーチできるので、無駄打ちを減らしつつ、見込み顧客をしっかりと獲得することができました
と効果を説明しています。
Facebook広告での費用は1クリックあたり100円~200円ほどの費用が発生すると大雑把に費用が見積もられています。
正確に狙ったターゲット層にリーチできることでクリック費用のコストパフォーマンスが高まってきます。
なお、インスタグラム広告のに関しては『【完全ガイド】インスタグラム運用ノウハウと広告の導入と成功事例をすべて解説』の記事で詳細に紹介しているのでご一緒に参考にしてみてください。
【関連記事】【完全ガイド】インスタグラム運用ノウハウと広告の導入と成功事例をすべて解説
インフルエンサーを起用するために必要な予算・費用の相場
ここまでは、インフルエンサーを起用した広告の費用対効果が高い理由を、実例を交えながら説明してきました。
ではここからは、実際にインフルエンサーを起用してキャンペーンや自社のPRを行う場合に予算がどれくらい必要なのかこを説明していきます。
《1投稿にかかる費用は1フォロワー2円〜5円|インフルエンサーマーケティングのおおまかな相場は100万円》
インフルエンサーを起用する際に必要な費用は起用する人物や案件によって大きく異なってくるため、正確な費用が知りたい場合は個別にキャスティングサービスの会社に相談してみるのが確実になりますが、ここでは参考程度の費用をお伝えしておきます。
インスタグラムを起用して行う、インフルエンサーマーケティングを施策する場合には、およそですが100万円ほどの費用が必要になることが多いです。
また、インフルエンサーにSNSに1回PR投稿してもらう場合の相場は、1フォロワーあたり2円~5円が相場になります。
料金の相場に関してや詳しい依頼方法などは『インフルエンサーへの依頼方法と料金相場はどのくらい?【魅力的なPR成功事例】』の記事で詳しく記載しておりますのでご一緒に参考にしてみて下さい。
【関連記事】インフルエンサーへの依頼方法と料金相場はどのくらい?【魅力的なPR成功事例】
《起用したい人物・活用したいSNS・達成したいマーケティング目標によって必要な費用は変わってくる》
インフルエンサーの起用したインフルエンサーマーケティングに必要な費用は下記3つの項目を踏まえた上で費用が決まってきます。
- インフルエンサーとして起用する人物は誰なのか
- 活用したいSNS・プラットフォームはどれか
- どれくらいの規模で認知向上を実現させたいのか
まず人物に関しては、例えばInstagramの場合では、芸能人やモデル・芸人はもちろん、ある特定の領域に影響力をもっている一般人をインフルエンサーとして起用するという選択肢もあります。
2つ目のInstagramでの投稿を通して拡散し認知度を高めていきたいのか、もしくはyoutubeのような人気の動画サイトでの投稿を使用して話題性を集めたいのかといった選択で起用に最適なインフルエンサーが大きく変わってきます。
一部のユーザー層に対し強い影響力を持っている一般人を起用する場合と、すでに全国やたくさんの世代に知名度を獲得している芸能人を起用するのとでは、やはり知名度の高い芸能人の方がマーケティング費用が高くかかることがほとんどです。
「どれくらいの規模で認知向上を実現させたいのかに関して」は、「インフルエンサーとコラボしたキャンペーン施策やPRを行った結果で、施策前と比較して○%認知度が向上した」、「商品をPRしたインフルエンサーの投稿が○回のインプレッションを獲得した」というような、インフルエンサーを起用することによって達成したい目標を明確にしておく必要があります。
なぜかというと、設定した目標数値によって起用すべきインフルエンサーの人数や人物が左右してくるからです。
とにかくたくさんのユーザーの元にPR投稿が届くようにし、自社の認知度を高めていくことが目的の場合は一人のインフルエンサーに依頼するのではなく複数人のインフルエンサーを起用し、よりたくさんのターゲット層に何度か投稿してもらうことが効果的になります。
逆に、広く周知させることよりもある程度ターゲットを絞り、絞ったターゲットのみに情報をリーチさせ、実際に自社の商品を購入させるといったCTAを実現させたい場合には、むやみに複数人のインフルエンサーを起用するのではなく自社の商品やブランドイメージと親和性の高い領域で最も強い影響力を持つ人物と長期契約を結び、継続的にPR投稿をしてもらう方がより高い成果につながる場合があります。
このように、契約期間やインフルエンサーの起用人数によっても予算は大きくかわってくるので、まずはここで説明した3つの項目を明確に決めておきましょう。
インフルエンサー広告で費用対効果を最大化させるために確認すべきKPI指標
リスティング広告などの般的なweb広告では、売上金額や広告のクリック数といった明確な数値があり、その数値をもとに指標を組み立てることができます。しかし、インフルエンサーマーケティングの場合「口コミ」という曖昧な効果を測定していかなければいけません。
インフルエンサーマーケティングを投資した費用以上に広告の宣伝効果を発揮させるためには、どのくらい小まめにSNSに対して分析ができるのかどうか、にかかっています。
ここからは、インフルエンサーを起用した広告や施策で狙うことの多い10代〜20代のユーザー層が広く利用しているInstagramを活用したケースを想定して解説していきます。
Instagram(インスタグラム)を活用した施策のKPIを考える際には、インスタグラムユーザーの反応がわかる5つの要素に絞って以下の項目の確認をしていきましょう。
- インプレッション数(投稿が見られた数)
- フォロワー数の増加
- エンゲージメント数(いいね!やコメントなどのユーザー反応数)
- インフルエンサーの自己紹介文内のURLクリック数
- Google/Yahoo!検索数変化
《広告の効果をより向上させるために最適なKPIのポイント4つ》
インフルエンサーを起用した広告の高い効果を獲得していく為に最適なKPIの立て方を説明していきます。
- インフルエンサーの投稿に広告主のタグ付けやアカウントの記載をお願いし、フォロワーを増加させる
インフルエンサー投稿文の中に@で広告主のインスタグラムアカウントを記載しておけば投稿からの自社のアカウントにリンク可能となるので、インフルエンサー広告経由で広告主のフォロワーを増やすようにすることができます。 - LP(ランディングページ)の準備を事前に用意しておく
検索の結果誘導するLP(ランディングページ)の準備を十分に行っておく必要があります。 - LP(ランディングページ)へのリンクはプロフィールに設置しておく
Instagramでは投稿されたテキストの中にURLを記載していたとしてもURLをクリックさせることはできません。Instagram内で唯一自己紹介文の中だけURLを記載することができるので、プロフィールにLPへのURLを設置しクリック効果を計測ましょう。 - エンゲージメント数を定期的に分析する
エンゲージメント数では、広告として投稿がユーザーに好意的な印象となっているかを計測することができます。コンテンツに対して反応を定期的に計測、フィードバックすることで効より果的な投稿を心掛けていきましょう。
『【効果測定】InstagramにおけるKPIの設定方法』では、分析に役立つツールとその使い方を紹介しています。また、より詳しい効果測定についても紹介していますのでご一緒に参考にしてみてください。
【関連記事】【効果測定】InstagramにおけるKPIの設定方法
広告効果を最大限に発揮できるインフルエンサーの探し方は2パターン
実際にインフルエンサーを起用し、より効果的な広告を打ち出すためには、大前提に自社の商品やブランドイメージに似合っているインフルエンサーを依頼するところから始めていく必要があります。
重要なポイントになるインフルエンサーの探し方探し方は以下の2パターンになります。
《SNSを活用して、PRを行いたい商品やサービス内容のターゲット層に影響力のあるインフルエンサーを自社で探す》
まずは、PRを行いたい商品やサービス内容のターゲット層のユーザーに対して影響力のあるインフルエンサーを、自社で探す方法です。
自社にインフルエンサーマーケティングについてノウハウのあるメンバーがいる場合、自社でキャスティングを行うことで予算を抑えてインフルエンサーマーケティングを行うことが可能になります。
その一方で、以下のようなことも発生してしまう可能性があるため、自社でキャスティングを行うことが最も最適な方法であるかは、しっかりと検討することが必要になります。
- ・ディレクションにかなりの工数がかかってしまい、結果としてインフルエンサーへの報酬以外のコスト(例えば、担当者の工数など)が多くかかってしまう
- ・インフルエンサーへの報酬の相場がわからないために、通常よりも割高の報酬を設定してしまったり、逆に非常に安価の報酬を提示したためにインフルエンサーからのブランド価値を既存してしまうことになった
《インフルエンサーキャスティング仲介会社を利用する》
「インフルエンサーマーケティング」などと検索すれば、一般人から有名人までたくさんのインフルエンサーが登録しているインフルエンサーマーケティングの専門会社を見つけることもできます。
複数の会社から費用の見積もりをとり費用の比較をしていきたい場合などに有効的になります。
本メディア「魅力Japan」を運営するLIVER株式会社でははインフルエンサーマーケティングを行うために企業のマーケティング活動にご協力させていただいております。
人気インスタグラマーやユーチューバーを起用したキャンペーン拡散やブランディングなどお力添えすることができますので、インフルエンサーマーケティングに興味がある、あるいは実施をご検討の際にはお気軽にご相談ください。
まとめ
今回の記事では、インフルエンサーを起用した広告(インフルエンサーマーケティング)について、なぜ他のマーケティング施策と比較した際に効果が期待できるのか、ということを中心に解説を行いました。
事実として、現代ではWebマーケティングにおいてのトレンドの移り変わりが激くなってきている為、3年前に成果をあげていた施策がいまでは全く効果がないこともあります。
今どのようなことが市場として求められていて、その上で何を検討するべきなのかを考えた上で、どのような取り組みを行うのかについて考えていくことが重要になります。
インフルエンサーを起用した広告の出稿を検討している方は『【完全ガイド】インスタグラム運用ノウハウと広告の導入と成功事例をすべて解説』の記事もご一緒に参考にしてみて下さい。